体重や食べかたのことでなやんでいるみなさんへ
「太るのがこわい」、「食べるのがこわい」、「カロリーが高そうなものは食べたくない」、「体重のことが気になってしかたがない」、このようなことでこまっている人はいませんか?みなさんは、なぜ食べることや体重について、心配したりなやんだりするようになったのでしょうか。お友達に「太っている」とからかわれ、つらい思いをした人もいるのではないでしょうか。ほかにも、心のなやみから、やせてしまった人もいるかもしれません。なんとなくダイエットをはじめたけれど、お友達やまわりの人に「やせたね」とほめられて、ますます「やせたい」と思った人もいるのではないかと思います。
しかし、やせてしまったり、体重がふえなくなったりすると、みなさんの体やこころによくないことがおこります。やせはじめはむしろこれまでより元気に感じてしまうこともありますが、やせがすすむと次第に体がつかれやすい、体温が低くなる、便秘がひどくなる、髪の毛がぬけやすい、皮膚がカサカサになる、勉強に集中できなくなる、など体の調子をくずしてしまいます。小学生、中学生のみなさんは、体重がふえ、身長がのびる成長のとちゅうにあります。この大切な成長期に体重がふえないと、身長ののびがとまる心配があります。また、やせのために初潮(初めての生理)がおくれたり、生理が来なく(無月経)なってしまうこともあります。やせたままで大人になると、赤ちゃんができにくくなくなることもあります。また、骨が弱くなり、転んだだけで骨が折れたりすることもあるのです。また、食べないことが長く続くと、過食(いつも以上にたくさん食べてしまうこと)や嘔吐(食べ物を吐くこと)をするようになり、それがくせになってしまうことがあります。
ですから、体重がへっている、体重がふえない、やせて生理がとまってしまった、食べて吐いてしまう、このようなことでこまっている人は、自分の体をまもるためにも、勇気を出して、家族にそうだんしてみましょう。学校の担任の先生、保健の先生にそうだんするのもよいでしょう。また、心のなやみや心配ごと、気になっていることも、そうだんできるといいですね。そうだんすることは、けしてはずかしいことではありません。みなさんが体も心も元気で、すこやかに成長することを心より願っています。
- ① 食事は1日3食、よくかんで食べましょう。
- ② 好き嫌いせず、栄養バランスよく食べましょう。
- ③ みんなで楽しく、食事に感謝して食べましょう。